ck2 - Calvin Klein
香水のcmを定期的に見ている。香水のcmはラグジュアリー感や、異化された日常、その人が作り出す空気感、などの演出に趣向が凝らされてるため、映画的で非常に見がいがある。匂いという画面には映らない対象のため、表現の自由度も高い。(ぶっちゃけナンでもあり。)香水のcm映画祭なるものができればいいのに、と常々思う。
最初に紹介したいcmはcalvin kleinーck2のcmだ。このcmはおよそ五年前に公開されたものであるが、既にLGBTQが取り上げられた内容になっている。日本ではついこないだポカリスウェットのCMが同様な雰囲気で話題を呼んでいた。やはりそういった表層カルチャーの流行の波が日本にやってくるのが、五年後くらいなのだな、とCMを見て感じた。
ck2の内容もポカリスウェットのcm同様(方向性は違うが)清々しくどこか開放感のある雰囲気だ。calvin klein は元々、ck oneなど、ユニセックスな香水で一世を風靡してきた。そのck oneからおよそ20年ぶりに発売されたジェンダーフリーの香水だという。
ck2は「二人のための香水」ということが強調されている点が非常にユニークだ。香水というのは元々かなりクローズドというか、「秘すれば花」的な美学の元、コッソリ使われるイメージがある。(まさに「匂わす」というか笑)なので香水をシェアして使う文化というのがかなり面白く新鮮に感じた。
よくよく考えてみると、筆者は香水を使いきったことがない。香水を使いきらずに次の香水を買うというのは今流行りのサステナビリティの観点からすると、少々背徳的かもしれない。考えすぎか。とにかくシェアして消費を抑えるという発想は今風のものかもしれない、と個人的に感じた。
とにかく、当cmは疾走感や開放感、人と人の間にある匂い、などを感じられる内容になって見ていてとても爽快なので是非見て欲しい。
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